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作品情報

KIZUKI


人間が“築き”あげてきた文明のほころびに“気づき”
新たな地球の未来を“築き”上げるきっかけになればと製作された映画『KIZUKI』

環境問題は、科学技術・経済・政治・法律など様々な側面があるが、ドキュメンタリーではなく人間ドラマとして描いた初の映画となった。

家庭不和が原因で南の島にひとり旅だった少年を主人公に、エコ商品を普及しようと社内で奮闘する女性社員、温暖化により疲弊したサンゴを研究する青年、ごみの不法投棄と対峙する環境ボランティアなど、複数の物語が交錯しながら展開する。

映画の趣旨に賛同する方で構成する「KIZUKIプロジェクト」を立ち上げ、映画の上映を中心に、講演やイベントなど地球環境について考える取り組みを行っている。
その活動が認められ、2008年北海道洞爺湖サミット開催地で記念上映、インドCMS VATABARAN 2009(野生生物と環境のための映画祭)入選、日本映画批評家大賞では田山力哉賞(国際活動賞)を受賞した。

ストーリー

かつて製鉄業で名を馳せた西日本の工業都市に10歳の少年・圭輔は雑誌の編集者である母とふたりで暮らしている。
両親の不仲が原因で、孤独感を背負った少年の脳裏に浮かぶのは祖父との約束。

「この木が実をつけたら、種を圭輔の家の庭に埋めなさい。」

圭輔は家を飛び出し、ひと粒の種のためにたったひとりで祖父と過ごした思い出の島へ旅をする。
その純粋な思いが周囲の大人たちにいろいろな「気づき」を与えていく。
エコ商品を自社の店舗で売るために奔走する、コンビニエンスストア企画部の女性社員。
温暖化により白化したサンゴ礁を調査する青年研究者。不法投棄の現場を目撃した環境保護団体のリーダー。
彼らもまたそれぞれの現実に苦悩しながらも、一歩前に踏み出そうとする…。

キャスト

中村大地 中嶋朋子 鶴見辰吾 峰岸徹 遠藤久美子 他

インフォメーション

・北海道洞爺湖サミット記念上映作品
・第19回日本映画批評家大賞 国際活動賞(田山力哉賞)
・日本ペンクラブ推薦
・インド CMS VATABARAN 2009(野生生物と環境のための映画祭)コンペ部門ノミネート作品

2008年/カラー35ミリ/ビスタサイズ/103分 © 2008映画「KIZUKI」製作委員会

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